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太宰治生誕百年の影響か、いままで2、3、8、9巻しか並んでいなかったちくま文庫の「太宰治全集」が全巻そろって店頭に並ぶようになった。後期の作品群もいいが、自分には「正義と微笑」をはじめとする中期の作品がことに面白い。「正義と微笑」を読んでいると日記を書きたくなる。このまえ友人と「『正義と微笑』の文体は今でいうブログに近いのではないか」という話をしたのだが、太宰作品全般がブログの文体に近いということがあるサイトで指摘されていて驚いた。「正義と微笑」、時には他人をめちゃくちゃにけなすこの小説がなぜかさわやかで明るいのは、芹川進の批判精神にまっすぐな心とユーモアが込められているからなのだろう。ねじ曲がった心からではなく、物事をさわやかでスマートに批判する技術を学んでみたい。「黄村先生言行録」の括弧をつかった表現法も、演劇の傍白や漫才のツッコミのようでとても痛快だ。
この頃の作品は、とにかく笑える。「紀元二千七百年」を「にせんしちひゃく」と読むのか「にせんななひゃく」と読むのかで揉めている「十二月八日」の人物たちも愉快だし、「水仙」の「草田惣兵衛氏の夫人、草田静子。この人が突然、あたしは天才だ、と言って家出したというのだから、驚いた」というくだりなど、笑わずにはいられない。

今月10日には同文庫の「文豪怪談傑作選」で太宰治が特集されたが、「怪談」の読点でひきずりひきずりしていくような文体が太宰の他の作品の文体とかけ離れているのにびっくりした。まだまだ読んでいない作品もたくさんある。できればこの夏に全作品を読みたい。
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