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昨日で学祭が終わった。無料配布ということもあって、多くの人が文芸誌を持ち帰ってくれた。どういうわけか自分の詩が冊子の先頭に配置せられているため、嫌でも読まれねばならない(笑)来年必ず見返してやろう。
自分、平常は軽佻浮薄の極みとも言うべき愚か者なのであるが、創作のこととなるとやたらと力が入ってしまって、なかなか自由奔放な世界を書くことができない。変にまじめなものしか書けなくなってしまう。ものを書くからには「多様性」を大事にしたい。創作に限らず、「この人にはこんな面もあるのか」という幅広さには思わず恍惚としてしまうw

たとえば森鴎外の「大発見」 これは高校生の頃に鴎外全集の中で大発見した短篇小説なのだが、最近ではちくま日本文学に採録されたので、より多くの人に読まれているかもしれない。

洋行したベルリンの公使館で閣下に、日本人は「人の前で鼻糞をほじる国民」となじられたことに疑念を感じた鴎外が、日本人だけでなく西洋人も鼻糞をほじるのだということを「大発見」するという話だ。鴎外の脳内で起こる議論がまた素晴らしいw
「そもそも鼻糞は白皙人種なると黄色人種なるとを問わず、必然鼻の穴の中に形成せられるべきものである。しかるに日本人がそれをほじって、欧羅巴人がそれをほじらないのはなぜであるか」
やたらと格調高い文体と俗なる(?)内容とのずれが面白い。いや、先生にとっては洋行先で「日本人」を馬鹿にされたのだから、たいそう切実な問題であったのだろう。西洋人は鼻糞をほじらず、ハンカチで揉み潰すという。鴎外はそれを卑怯という。
「揉み潰すなんぞは姑息の手段である。ほじるのラジカルにしかない」
先生、必死だwwwそうこうして西洋人が鼻糞をほじるという決定的な証拠をつかんだ時の一節が美しい。
「欧羅巴の白皙人種は鼻糞をほじる。この大発見はもはや何人といえど、抹殺することは出来ないであろう」
どれほど悔しかったんだ、鴎外wwww

こういうものを読むと、やはり人間の多様性と意外性って魅力だな、と思ふ。
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